AdobeのFireflyにIP補償がついてくるプランが登場!

2024/05/31

近年、生成AIの活用が盛んになっています。Adobeも「Firefly」というクリエイティブ生成AIをリリースし、多くのクリエイターに利用されています。しかし、企業の中には、生成AIの利用に課題を感じているところも少なくありません。そこでAdobeは、Creative Cloud グループ版ProエディションをFireflyのIP補償がついてくるプラン内容へ変更しました。このプランでは、生成したコンテンツが権利侵害のリスクにあった場合、Adobeが最大100万ドルの補償を行います。

さらに、Creative Cloud グループ版Proエディションでは、FireflyのIP補償に加え、生成クレジット数も増加しました。これにより、より多くの画像を生成し、クリエイティブの可能性をさらに広げることができます。

Adobe Fireflyで、創造性を解き放ち、革新的なビジネスを成功に導きましょう!

Fireflyとは

Fireflyとは、Adobeが提供するAIを活用した画像生成サービスです。画像やテキストを組み合わせることで、独創的なビジュアルを簡単に作成することができます。

Fireflyは、著作権などの権利関係をクリアした素材のみを学習データに使用しているため、生成したコンテンツを安心して商用利用することができます。さらに、今回追加されたIP補償により、万が一権利侵害が発生した場合でも、補償をしてくれるのです。

クリエイティブの生成AIの課題

昨今生成AIの活用がトレンドとなっています。Adobeでもfireflyというクリエイティブ生成AIが登場し、多くのクリエイターに利用されています。

※詳しくはこちら(『生成AI『Adobe Firefly』とは?機能や特徴を詳しく解説』

一方で企業が生成AIを活用することに課題を感じている企業も多いです。

AIをトレーニングする際に使用されるデータ(画像、テキスト、音楽など)の著作権やその他の知的財産権が問題になることがあります。これらの素材が適切にライセンスされていない場合、生成されたコンテンツも権利侵害のリスクを負うことになります。

クリエイティブの生成AIの課題解決

AdobeのFireflyは、クリエイティブな生成AIモデル群で、アイデア、創造、コミュニケーションの新しい方法を提供し、クリエイティブなワークフローを大きく改善します。Fireflyの生成AIモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツと著作権の切れた一般コンテンツが使用されています。

そして、 Creative Cloud グループ版Proエディションでは、生成された画像に対するIP補償を受けることができます。

これにより、企業はFireflyを安心して商用利用することが可能になるのです。

※Fireflyの一部の生成物に対する知的財産(IP)の補償は、特定の条件が適用されます。具体的な条件や詳細については、Adobeの公式ウェブサイトや関連資料をご覧ください。

Adobe Fireflyは本当に安心なのか?

商用利用をしても安全な設計になっています。

Adobe Fireflyは商用利用にも安全な設計になっています。以下にその理由をいくつか挙げてみます。

知的財産の保護

Fireflyは、Adobe Stockに登録されている画像や著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツを学習に利用しています。これにより、他のクリエイターやブランドの知的財産(IP)を元にしたコンテンツを生成しないことを保証しているのです。

コンテンツの真正性

Fireflyで生成した画像には、生成AIが使用されたことを示すコンテンツクレデンシャルタグが自動的に埋め込まれます。これにより、消費者がコンテンツの真正性や来歴データを確認できます。

IP補償

Creative Cloud グループ版Proエディションでは、Adobeから知的財産(IP)の補償を受けることができます。これにより、企業が所有するブランド資産でAdobe Fireflyをカスタムトレーニングする際のリスクを軽減できるのです。

これらの機能により、Adobe Fireflyは商用利用においても安心して利用できる設計になっています。

Adobe Fireflyが商用利用可能な理由

Adobe Fireflyが商用利用可能な理由について、以下の3つの主要な要素が挙げられます。

オープンライセンスコンテンツの使用

Fireflyは、オープンライセンスで提供されるコンテンツを使用して訓練されています。これらのライセンスは、コンテンツの自由な使用や再配布を許可しているため、Adobeはこれらのコンテンツを合法的に利用してAIモデルを訓練でき、生成されたコンテンツも同様に商用利用が可能です。

著作権が失効したパブリックドメインコンテンツの利用

著作権の保護期間が終了し、パブリックドメインに属するコンテンツもFireflyの訓練データとして使用されています。パブリックドメインのコンテンツは誰でも自由に使用できるため、これを基に生成された新しいコンテンツも商用を含むあらゆる用途で利用可能です。

Adobe Stockの許諾済み画像の使用

Adobe Stockから提供される画像の中には、著作権者がAI訓練用途での利用を許諾しているものがあります。これにより、Adobeはこれらの画像を合法的に使用してFireflyを訓練し、生成されたコンテンツを商用で安心して使用できるようになっています。

これらの要素により、Adobe Fireflyは商用利用をしても安全な設計と言えるのです。

AIが生成したコンテンツが偶然にも他の作品に似てしまう可能性はゼロではありません。しかし、Adobe Fireflyの訓練データは、オープンライセンスのコンテンツ、パブリックドメインのコンテンツ、およびAdobe Stockの許諾済み画像を使用しています。これにより、生成されたコンテンツが既存の作品を模倣する可能性は最小限に抑えられているのです。

Creative Cloud グループ版Proエディションのメリットまとめ

①Adobe Stockの素材を無制限に利用できる

Creative Cloud グループ版Proエディションは、Adobe Stockの通常アセットが使い放題に加え、すべてのCreative Cloudアプリを利用できるプランです。デザインや映像制作、写真編集など、幅広いクリエイティブワークを強力にサポートします。

②FireflyのIP補償がついてくる

Creative Cloud グループ版Proエディションに、生成AI「Firefly」のIP補償が追加されました。Proエディションのライセンスをお持ちのお客様は、Fireflyで生成したコンテンツが権利侵害のリスクにあった場合、1素材あたり最大10,000ドルの補償を受けることができます。

③Fireflyの生成クレジット数が追加される

Creative Cloudグループ版Proエディションに、生成クレジット数が追加されたことで、より多くの生成AI機能を利用することが可能になります。

生成クレジット数は、お持ちのライセンスによって月間のクレジット数が決定されます。例えば、Creative Cloud コンプリートプラン(全てのCCアプリが利用できるライセンス)では、1ライセンスあたり1000クレジットが付与されるのです。しかし、Proエディションでは、このクレジット数が200クレジット増え、1200クレジットになります。

同様に、Photoshopのみ等のシングルのライセンスでは、通常500クレジットが付与されますが、Proエディションではこれが200クレジット増え、700クレジットになります。

これにより、ユーザーはより多くの生成AI機能を利用でき、より多くのコンテンツを生成することが可能になるのです。

まとめ

Adobe Fireflyは、その商用利用において高い安全性を持つ設計がされています。その主な理由として以下の3つが挙げられます。

1.

FireflyはAdobe Stockの画像や著作権が失効したパブリックドメインコンテンツを訓練データとして使用しています。これにより、他のクリエイターやブランドの知的財産(IP)を元にしたコンテンツを生成しないことが保証されているのです。つまり、生成されたコンテンツが第三者の著作権を侵害するリスクを大幅に低減することができます。

2.

Fireflyで生成されたコンテンツにはコンテンツクレデンシャルタグが自動的に埋め込まれる仕組みがあります。このタグにより、生成AIが使用されたことを示し、消費者がコンテンツの真正性や来歴データを確認することができます。これにより、コンテンツの透明性が保たれ、利用者は安心して商用利用することができるのです。

3.

Creative Cloudグループ版Proエディションでは、Adobeから知的財産(IP)の補償を受けることが可能です。具体的には、Fireflyで生成したコンテンツが権利侵害のリスクに直面した場合、Adobeが最大100万ドルの補償を行うプランが提供されています。これにより、企業がFireflyを使用して生成したコンテンツに対して法的なリスクを軽減し、安心して商用利用を進めることができるのです。

これらの要素により、Adobe Fireflyは商用利用においても高い信頼性と安全性を提供しているのです。企業は、これらの利点を活かし、Fireflyを活用することで創造的なプロジェクトを安心して推進することができます。

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システナは、日本に9社(3000社中)しかいないAdobeの最上位のパートナーである「プラチナリセラー」です。 Adobe Fireflyの導入についても導入から運用までサポートさせていただきます。具体的な導入プロセスや費用については、お気軽にシステナへお問い合わせください。

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